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Price¥7,000
贈答用:梅津の生酛塩折 10年熟成
お届けするのはつけたろう酒店の贈答用の特別酒です。
■お届けするもの
①梅津の生酛塩折 10年熟成
②日本画家 漆原さくら さんの限定酒ポストカード
③限定酒に合うペアリングメニューのレシピブック
④BenFiddich鹿山氏による日本酒カクテルレシピ
この特別酒はお酒でお酒を造って、さらに10年熟成させた、幻とも言えるお酒です。
【保管について】
保管温度:常温
保管場所:冷暗所
抜栓状態:抜栓後も長く楽しめます
◼️梅津酒造のこと
梅津酒造は鳥取県中部北栄町にある、創業156年の造り酒屋です。つけたろうラジオのゲストにもお越しいただいた梅津史雅(うめつ ふみのり)さんが梅津酒造六代目の当主となります。純米とお燗にこだわった「応援の酒 冨玲(フレー)」や「梅津の生酛」を造っていらっしゃり、燗酒の世界では唯一無二の存在感を発揮しています。
◼️梅津の生酛塩折 10年熟成をお届けする経緯
「梅津の生酛塩折」
うめつのきもとしおり と読みます。
このお酒は本当にすごいです。
2021年の中でもお届けするのが特に楽しみなお酒の一つです。
さかのぼること2020年10月、鳥取県にある梅津酒造へお邪魔しに行きました。
以前より、熱燗DJとしてお取り引きをさせていただいており、訪問は2回目だったのですが、つけたろう酒店としては初めての訪問でした。
理由は一つ。梅津酒造さんのお酒をつけたろう酒店でお届けしたかった。
初めて訪問した際にはまだ世代交代前だったのですが、先代の梅津雅典(うめつ まさすけ)さんと何時間もお話しさせていただき、梅津酒造がチャレンジングなお酒を造り続ける蔵ということがよくわかりました。
なので、昨年に蔵を訪問して「こんな月額会員制の特殊な酒屋を始めようと思います」というつけたろう酒店の説明をした後に、
「梅津さん、何か寝かせているお酒はありますか?」
と聞いてみました。初めての蔵に訪問した際にも秘蔵酒をたくさん見せていただいたので、絶対にあるだろうと思ったんです。
そうしたら、
「酵母無添加生酛で仕込んだ貴醸酒を10年寝かせてるのならあるよ」と。
もう意味がわからなかったです。
(以下、醸造方法のマニアックな話。読み飛ばしていただいてかまいません)
—
酵母無添加生酛とは、生酛仕込みという昔ながらの大変手間のかかる造り方で、酵母を添加せず空気中にいる酵母と乳酸菌を呼び寄せてお酒を造ります。
さらに、お酒の仕込み水の一部をお酒で仕込む「貴醸酒」という製法を用いて、酵母無添加の生酛純米酒を、酵母無添加の生酛純米酒で仕込んだ、酵母無添加・生酛純米・貴醸酒なんだとか。どうなってるんだ。
そして、極め付けはそのとんでもないお酒を10年熟成させている、とのこと。あまりにも凄すぎて頭が追いつきませんでした。さすがの僕も、まさかここまですごいお酒が眠っているなんて想像していませんでした。笑
【通常の製法】
米と麹と水に、乳酸と酵母を添加して、お酒を醸造し、完成した年に出荷する。
【梅津の生酛塩折】
米や麹に水を入れてすり潰し、溶かしてドロドロの液体にして乳酸菌が発生しやすい環境を作り、空気中の乳酸菌と酵母を取り入れ培養して、お酒を醸造します。これが酵母無添加生酛純米酒。そして、そのお酒を仕込み水として用いて作ったのが、酵母無添加生酛純米貴醸酒。さらにそのお酒を10年間もの間、熟成させたとのこと。
・・・このお酒のヤバさ、伝わりますかね?
—
スペックを聞いただけで大興奮でした。
倉庫から持ってきていただき、味見させていただきました。
・・・ゴクリ。
「梅津さん、このお酒、全部買わせてください・・・!!!」
もう、とてつもなかった。スペックがすごいのではなく、その途方もない手間がかかったお酒の味がとんでもない進化を遂げていました。日本酒なのに、シェリー酒や貴腐ワインのような酸味や渋み、上品な甘み、熟成した味醂のようなカラメル感、紹興酒のようなコク、、、。こんなお酒はきっともう出会えない。
◼️梅津の生酛塩折の由来
「塩折(しおり)」というのは古代のお酒の製法で、現在の貴醸酒のようなお酒でお酒を仕込む製法をいいます。※古代では米ではなく、木の実や果実、雑穀などを使用したと言われています。
塩は「酒(アルコール発酵したもろみを搾った汁)」を意味して、折は「何度も繰り返す」を意味します。
今回は酵母も乳酸も添加せず、自然のままで造られたお酒だったので、この古代の醸造方法から名前をいただき「生酛塩折(きもとしおり)」と名付けました。
(以下は蛇足ですが参考までに)
お酒をお酒で仕込む製法では「貴醸酒」というのが有名ですが、商標が取得されており協会に加入していなければ、この名前を使用することはできません。梅津酒造は協会に加入していないため、貴醸酒という言葉を使用していない、という経緯もあります。
◼️梅津の生酛塩折の熟成
このお酒の最大の特徴は熟成にあります。
ブランデーのような色は10年の時を経ている証拠です。
熟成したお酒が好きで、自分で育てるために家に400升ほどの酒を保管・熟成させているのですが、お酒によって育ち方が全然違います。すぐに飲んでも美味しいものもあれば、3年
や5年寝かせた方が美味しいお酒もあります。
つけたろう的古酒分類では「紹興酒」っぽいもの、「醤油」っぽいもの、「枯葉」っぽいものと3つに分類しています。※全く一般的な分類ではないですよ!
しかし、このお酒は今までのどれにも属していませんでした。
そしてこんな製法で造って、10年もの歳月をかけて熟成させるお酒は当分現れることはないでしょう。それが手紙冒頭でお伝えした「幻」の真意です。
◼️梅津の生酛塩折のラベル
今回のラベルはつけたろう酒店の完全オリジナルです。
通常の商品とは全く違う商品になっていたため、いつものようにステッカーを貼る、ということができませんでした。そこで、今回のラベルでは「つけたろう」のロゴや封筒、段ボールなどなど、アートワーク全般をお願いしているアートディレクターの森田賢吾(knot Inc.)さんにゼロからデザインしていただきました。
液色の琥珀色が強烈なので、あえて中身を見せないようにして剥がした時の驚きをデザインしてくださっています。熟成してだんだん丸く濃くなっていく様を表現した「一〇」をモチーフに、飲んだ感じの濃さ、まろやかさ、力強さが表現されています。
めちゃくちゃカッコよくないですか??
紙や印刷にもとことんこだわり、二つの印刷所を経て印刷・加工してあります。
(※テンション上がって完全にやりすぎました。でも、悔いはありません…)
追記①:
完全なるつけたろうのチェック不足で720mlと表記されていますが内容量は500mlです。仕上がったラベルを見て愕然としました。情けない…
追記②:
森田さんは国内外の広告賞をいくつも受賞されている、いま注目のアートディレクターです。ちなみに、つけたろうロゴでも東京ADCという賞に入選しています。
◼️オススメの飲み方
今回は、
ロック(グラス)
冷酒(スピリッツグラス)
常温(スピリッツグラス)
燗酒(平杯)
全ての温度帯でいただけますが、個人的にオススメは常温と燗酒です。
常温はスピリッツグラスでチビチビと味わっていただきたいです。
燗酒は平杯でゆっくりとすすってください。
◼️燗酒レシピ
ご準備いただくものは、
湯煎用のお鍋/デジタル温度計/ビーカー/徳利/平杯
こだわり編にチャレンジしていただく場合は、
湯煎用のお鍋/デジタル温度計/錫のチロリ/徳利/平杯です。
【レギュラーレシピ】
ビーカーに120ml入れて、80°Cのお湯で湯煎する
65°Cまで温度が上昇したら、温めておいた徳利にそそぐ
温めた平杯にそそいで味わう
もう筆舌に尽くし難い美味しさ!!!!!!
【マニアックレシピ】
錫チロリに120ml入れて、80°Cのお湯で湯煎する
65Cまで温度が上昇したら、温めておいた徳利にそそぐ
温めた平杯にそそいで味わう
◼️ペアリングレシピ
料理人のTETOTETOの井上豪希さんに、特別酒に合うペアリングレシピを作ってもらいました。※ペアリングレシピはお酒に同梱
購入して合わせられるものはセブンイレブンの「トマト約4個分のリコピン入り 冷製パスタ」です!井上さんが市販品の中から探してくれたペアリングなので、非常に美味しいです!
井上さんは料理人のM1とも言えるテレビ番組「ドラゴンシェフ2021」にて、東京代表として全国ベスト5まで残っています!(6/17現在) 井上さんがどんどん有名な人になってきました。
また、新しく「nin」という美味しいものを瓶詰めするプロジェクトもスタートされたので、ぜひチェックしてみてください!早速テレビにてりんごバターが紹介され、とんでもない反響で売れています。
https://www.ninninnin.jp/
◼️カクテルレシピ
2021年Asia Best Bar50にて第9位に選ばれた「Bar Ben Fiddich」の世界的バーテンダー・鹿山博康さんに、特別酒専用の日本酒カクテルを毎月考案いただいています!
梅津の生酛塩折 10年熟成のカクテルレシピ
「生酛塩折TEA」※カクテルレシピはお酒に同梱