最近は「熱燗を家でもやってみたい」という相談を度々いただくようになってきました。
熱燗に興味を持っていただけるのは嬉しい限りです。
ここでは「入門編」と題して、最初にそろえたほうがいい熱燗道具をこちらのページにまとめました。
(上級編の熱燗道具の紹介はこちらから)
あくまでも僕の視点なので賛否両論あると思いますが、1人の熱燗DJのオススメとして考えてください。
※道具の前提:お鍋で湯煎して温める場合の熱燗道具
オススメ熱燗道具①:HARIO トール ビーカー 300ml
まずはお酒を温める道具ですがビーカーがオススメです。
本当は錫や銅のチロリ(お酒を温める道具)を使いたいところですが、 お値段がなかなかしてしまうので初めは耐熱ガラスのビーカーを推奨しています。
「アルミ」や「ステンレス」のチロリもありますがオススメしません。
チロリはそれっぽいので使いたくなる気持ちはすごくわかります。
しかし、相当な種類のお酒を試した結果、アルミやステンレスで温めると高確率で、お酒に変な酸味や辛味が出てきてしまいます。日本酒の風味を阻害するような変な化学反応が起きているんだろうな、と勝手に考えてます。※エビデンスは無く経験則です。愛用している人ごめんなさい。イチ意見です。
また、徳利に入れて温める方法もありますが、これもあまりオススメしません。
慣れてないと温度のコントロールが難しく、徳利内のお酒の温度も不均一になりやすいため、仕上がりのブレが多くなり再現性が低くなります。
ビーカーであれば変な化学反応も起きず、低い熱伝導率によってじっくりとお酒を加温できるのも入門編としては最適だと思います。唯一の欠点はお鍋にビーカーを引っ掛けられないことです。湯煎中に手が離せなくて湯気が手に当たって熱いので、細長いトールビーカーがイチオシです。
オススメ熱燗道具②:徳利
正直なところ100円ショップに置いてある徳利で構いません。
形状として、首がキュッとすぼまった形であればなんでもいいです。
ただ、必ず徳利はご用意ください。
ビーカーからそのまま盃に注いで飲みたくなってしまいがちですが、絶対に徳利に移しかえてから飲んでください。
「湯煎したお酒を徳利に注ぎ込む」という行為を経ることにより、適度に空気を含ませ、お酒の不均一さが無くなるのが美味しくなるポイントです。
オススメ熱燗道具③:平盃
熱燗ではこういう平盃で飲むのを強くオススメします。
ワインは湯呑で飲むよりもワイングラスで飲んだほうが美味しいのと一緒で、飲み方に適した酒器というのが存在します。熱燗には平たい盃が合うんです。
飲むときの香りの立ち方、口への入り方など、他の酒器と飲み比べるとよく分かるのですが、熱燗に非常に適している形状になっています。
あと、