特別酒
2022年2月特別酒:鉾杉 つけたろう樽酒
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Price¥6,000
2022年2月特別酒:鉾杉 つけたろう樽酒
世界最高の樽酒です。
お届けするのはつけたろう酒店の2022年2月の特別酒です。
■お届けするもの
- 鉾杉 つけたろう樽酒
- 特別酒にまつわるお話をまとめた小冊子
- 日本画家 漆原さくら さんの限定酒ポストカード
- 限定酒に合うペアリングメニューのレシピブック
- BenFiddich鹿山氏による日本酒カクテルレシピ
■保管と飲みごろ
保管温度:常温・冷蔵
保管場所:光が当たらず、温度変化の少ないところ
抜栓後:抜栓後は香りの変化があるので、早めに飲むことをオススメします。
<保管場所の例>
戸棚や押し入れ、クローゼットの中・冷蔵庫
【飲みごろと熟成】
今です!!!
◼️河武醸造のこと
河武醸造は、1857年創業の三重県多気郡にある酒造です。伊勢南部の地、櫛田川と宮川に挟まれた紀州街道に沿った山里にあります。その昔に、弘法大師が掘ったと伝えられる「二つ井」と名付けられた湧水があり、美味しい伏流水を汲み上げて、「鉾杉(ほこすぎ)」という銘柄をメインに、「式(しき)」「KAWABU」というお酒も造っています。
醸造する100%を三重県産のお米にこだわり、弓形穂(ゆみなりほ)という新しい酒米にも力を入れています。山田錦の元親と言われている伊勢錦の突然変異種を三重大学生物資源学部で固定され、大学、多気町、営農組合、蔵元が連携して地域活性化を目指し、手塩に掛けて育てた弓形穂を用いた日本酒が造り上げられました。
香りは穏やかで、コクがありながらも、旨味がある柔らかな味わい。料理との相性も良く、単体で飲むのも良いですが、食中酒として楽しめるお酒です。つけたろうは弓形穂の純米吟醸酒が大好きで、冷酒でも常温でも燗でも美味しくいただけます。
▼つけたろうと河武醸造との出会いはラジオ「つけラジ」にてお聞きください
https://open.spotify.com/episode/6acaH904GP1YmDoF8UtOCa
◼️鉾杉のこと
伊勢神宮の近くで酒造りをする河武醸造らしく、伊勢神宮の神域に屹立する神木が鉾型をしており、力強く伸び続けていく杉の形にちなんで命名されたそうです。
実はこの「杉」という漢字が用いられている銘柄のお酒は全国にあるんです。その理由はさまざまだとは思いますが、1つは酒造りに欠かせない道具に杉が使われていたことが挙げられます。麹をつくる麹蓋(こうじぶた)や、お酒を仕込む木桶(きおけ)など、昔は酒造りにおけるほとんどの道具が木製でした。そういった縁深いところから「杉」という漢字が銘柄に使われているんだろうな〜と。
鉾杉は実はまだ全国的にはなかなか知られていないお酒なんです。1000石ほど醸造している規模のある酒造なのですが、そのほとんどが地元三重県で消費されているんです。
2021年9月にお届けした「奥丹波」もそうでしたが、地元でほとんど消費されている日本酒には美味しいものが非常に多いです。ぜひ、旅行などに出かけられた際には「全国的には流通しておらず、地元で愛されて飲まれているのはどれですか?」と酒屋さんで聞いてみてください。もしかしたら、この鉾杉のような新たな良い出会いがあるかもしれません。
◼️鉾杉 秀醇のこと
つけたろう個人はとりわけ鉾杉の中でも「秀醇」が特に好きです。
とにかく美味い。何にも考えずにガブガブ飲めます。いわゆる「普通酒」と呼ばれるジャンルなのですが、この秀醇は「普通じゃない酒」なんです。
2021年にIWC(インターナショナルワインチャレンジ)という世界的なお酒のコンペティションで普通酒部門最高賞(トロフィー)を受賞しました。そして、同コンペティションでもっともコストパフォーマンスの高いお酒に贈られる称号「グレートバリューサケ」も受賞してしまったんです。
その受賞も納得なのがその「普通じゃない酒」の造り方にあらわれています。美味しさを追求するために手間を惜しまず速醸酛と山廃酛の2つのお酒を造り、それぞれを熟成させ、そこへ醸造アルコールと水を加えてブレンドしていく手間と技術がとにかくすごいんです。
「普通酒」というのは経済酒とも言われ、安いお酒≒あまり美味しくない、醸造アルコール=悪とも思われがちな昨今ですが、鉾杉の秀醇は前述のようにとんでもなくこだわって造られていて美味しいんです。
確かに、以前は安かろう悪かろうの時代があり、品質的には厳しい普通酒や三増酒が流通していましたが、今はそういったお酒はかなり少なくなりました。そして、時代の流れとともに純米酒や吟醸酒が増えてきて、普通酒というのは少なくなってきています。その時代と逆行してとんでもなくこだわった「普通じゃない普通酒」の秀醇、気になりませんか?
◼️樽酒(たるざけ)をお届けする経緯
理由は2つあります。
1つは「年に1回は樽酒をお届けしたい」という思いです。
ワイン、ウイスキー、ブランデーなど、世界的なアルコール市場では「木製の樽に入れて熟成」する技法がスタンダードに用いられています。僕は日本酒の樽酒には可能性を感じていて、もっといろんな方法があるんじゃないかな〜と思っているんですね。最近ではワインやウイスキーに使われていた樽に日本酒を入れて熟成させる方法なども増えてきています。
なので、まずは「今あるお酒で、今までの技法で、最高に美味しい樽酒」をつくってみよう思い、2021年、2022年と樽酒をお届けして「うん、やっぱりめちゃくちゃ美味しくできるな」と確信が持てました。2023年の樽酒はつけたろう的「樽酒の先を求めた樽酒」に挑戦してみたいなと思っています。
もう1つの理由は「鉾杉 秀醇の樽酒なんて美味しいに決まってるから実現したい」という思いです。
2021年3月に澤田酒造さんとご一緒させていただき、白老の上撰をベースに樽酒をつくっていただきました。その時は「樽酒は普通酒(醸造アルコールが添加されているお酒)の方が美味しいのではないか?」という仮説と、「樽詰めする期間を複数回に分けて着香(香りづけ)をコントロールすると上品な味わいになるのではないか?」という仮説を検証したところ、とんでもなく美味しい樽酒が完成しました。
2022年は「他の普通酒で樽酒をつくっても美味しいのか?」を検証するため、自分の知る限りで「白老 上撰」と双璧をなす最高の普通酒「鉾杉 秀醇」でつくってもらいました。美味しくなるに決まってるじゃん、という確信のもと。
◼️特別酒「鉾杉つけたろう樽酒」
もうね、めちゃくちゃ美味しいです。めちゃくちゃ。
ほら、やっぱり!!!という気分です。
まぁ、これはですね、僕が偉そうに言えることではなく(笑)、単純に「鉾杉 秀醇」が美味しいから=河武醸造がスゴイからに他ならないのですが。
今回の樽酒をつくるにあたり、4斗樽という1回に72L詰められる樽に3回に分けて詰めていただきました。樽詰めというのは実は技術を要する作業で、詰める時間が短ければうっすらとしか香りがつかず中途半端になってしまい、長すぎれば杉の香りに酒が負けてしまい、木のアクでお酒の味が崩れてしまうんですね。そのため樽詰を3回に分けていただき香りや味のバランスを調整していただきました。
3回に分けて樽詰したお酒は1度タンクに戻し、全て混ぜてから瓶詰めして瓶火入れをしてもらっています。
要は普通じゃない酒で普通じゃない樽酒をつくってもらいました。
今回の特別酒はペアリングを設計していただいている井上豪希さんからも、事前にサンプルをお送りしたら「ナニコレ!?!?美味しすぎんだけど・・・!」と興奮して、電話がかかってきたほどです。(こんなこと滅多にありません)
◼️オススメの飲み方
今回は、
常温(お猪口)
燗酒(平杯)
懐の広いお酒なので、どんな風に飲んでも美味しいのですが、あえて限定的にすると杉の香りを楽しめるように常温〜燗酒がオススメです。個人的には断然、燗酒がオススメです。
■燗酒レシピ
ご準備いただくものは、
湯煎用のお鍋/デジタル温度計/徳利/平杯
こだわり編にチャレンジしていただく場合は、
湯煎用のお鍋/デジタル温度計/銅のチロリ/徳利/平杯です。
【レギュラーレシピ】
- ビーカーに120ml入れて、80°Cのお湯で湯煎する
- 62°Cまで温度が上昇したら、温めておいた徳利にそそぐ
- 温めた平杯にそそいで味わう
【マニアックレシピ】
- 銅のチロリに120ml入れて、80°Cのお湯で湯煎する
- 62°Cまで温度が上昇したら、温めておいた徳利にそそぐ
- 温めた平杯にそそいで味わう
【レンチン燗レシピ】
- 徳利に120ml入れて、600Wで60秒レンジでチンする
- 親指で徳利の口を抑えて2回上下に振る(シェイク!)
- 平杯にそそいで味わう
◼️ペアリングレシピ
食のクリエイティブディレクターの井上豪希さんに、特別酒に合うペアリングレシピを作ってもらいました。※別紙のペアリングレシピ参照
ペアリングレシピ:ツナマヨおにぎり
マニアックレシピ:自家製ツナの細巻き
購入して合わせられるものは「ツナマヨおにぎり」です!井上さんが市販品の中から探してくれたペアリングなので、非常に美味しいです!
◼️オリジナルカクテルレシピ
2021年Asia Best Bar50にて第9位に選ばれた「Bar Ben Fiddich」の世界的バーテンダー・鹿山博康さんに、特別酒専用の日本酒カクテルを毎月考案いただいています! 「Roasted rice」※カクテルレシピはお酒に同梱